ハイラックスオーナーの皆さん、四駆モードは切り替えたことありますか?
切り替えるタイミングもないし、使い方が分からない方もいると思います。
- H4・L4ってなに?
- どうやって切り替えるの?
- いろんな道に適した四駆モードが知りたい!
これらの疑問・要望は、この記事で解決できます!
- ハイラックスの四駆モードの用途
- パートタイム4WDの切り替え方法
- ハイラックスのデフロック機能
- H4で車体がガタつく理由
- オフロード別・四駆モードの設定
ハイラックスの四駆モードは、一般道でも使う機会があります。
最後まで記事を読むと、ハイラックスの運転がますます楽しくなりますよ!

切り替えで安全運転にもなるで!



趣味でオフロードを走りたい方もにぜひ!
ハイラックスのパートタイム4WD!H4・L4の解説


ハイラックスはパートタイム4WDを採用しており、道の状態に合わせて四駆モードの切り替えが可能。
ハイラックスの四駆モードは、2種類あります。
- H4
- L4
H2(ハイレンジ2WD)は、通常の走行で使用。
市街地や高速道路などの、舗装された一般道に適したモードです。



日常生活ではほぼH2でOK!
H4:ハイレンジ4WD
H4(ハイレンジ4WD)は、スベりやすい道の走行に適しています。
悪路・氷雪路・砂地などです。
よほどの悪路や豪雪地帯でない限り、四駆モードはH4がメインでしょう。
私の場合、たまに降る雪やジャリ道の斜面で、H4を使います。



実家の駐車場がオフロードやで笑



L4は使ったことないな
L4:ローレンジ4WD
L4(ローレンジ4WD)は、特に大きな駆動力が必要な場合に使用します。
ぬかるみや深雪路などですね。
九州住みで、ハイラックスに6年乗っていますが、L4が必要な場面はまだありません。
L4を使う方は、東北や北海道住みなどの豪雪地が多いかな。
もしくは、趣味でオフロードを走る方でしょう。



できれば悪路走りたくない派です
パートタイム4WD:四駆モードの切りかえ方法


ハイラックスのパートタイム4WDは、トランスファースイッチで切り替えます。
四駆モードを切り替えるさいは、必ず手順にそって下さい。



手順をムシすると故障のもと!
H2からH4への切りかえ手順


トランスファースイッチで、H2からH4に切りかえます。
手順は以下です。
- 走行が100km/h以下であること
- トランスファースイッチを右(H4)に回す
- 4WD表示灯の点灯を確認
スピードが100km/h以上で切りかえると、4WD表示灯が点滅しブザーがなります。
その際は、手順を1からやり直して下さい。
停車時の切り替えもできます。
停車時に切り替えると、4WD表示灯が点滅したままが多い。
その際は、前進すると点灯しますよ。
H4からH2へ切りかえ


H2への切りかえも、トランスファースイッチをH2に戻すだけ。
4WD点灯表示が消灯したら、切りかえ完了です。
点滅したままなら、少し加速するか、ハンドルを左右に回して下さい。
H4からL4に切りかえ


手順は以下です。
- 車両を完全に停車させる
- シフトレバーをNにする
- トランスファースイッチを押しながらL4にする
- L4作動表示灯の点灯を確認
トランスファーレンジの切りかえ中は、L4作動表示灯(4LO)が点滅します。
手順をムシすると、ブザーが鳴って切り替わりません。
手順1からやり直して下さい。
L4作動表示灯の点滅中に、ギアをN以外に入れるとギヤ鳴りが発生します。
すぐにNに戻して、切かえが完了するまで待って下さい。
L4からH4へ切りかえ


手順は以下です。
- 車両を完全に停止させる
- シフトレバーをNにする
- トランスファースイッチをH4に戻す
- L4作動表示灯の消灯を確認
ここでも切りかえが完了するまで、ギアをN以外にしないで下さい。
アクセルを踏むのも厳禁。
故障の原因になりますよ!
ハイラックスのリヤデフロックとは?


ハイラックスには、リヤデフロックという機能があります。
リヤデフロックはスベりやすい道や凹凸の道で、タイヤが空転するさいに使用します。
通常の走行時は、デフという機能が働いています。
デフはスムーズな走行には不可欠な機能。
しかし、タイヤが空転する場合は、デフが邪魔をしてしまいます。
そんなときにデフを止める機能が、デフロック(リヤ)となります。



通常は緊急脱出用です
カーブがスムーズに走れるデフ機能


デフは、左右のタイヤの回転差を許容するシステム。
デフがあることで、左右のタイヤの回転数が異なってもスムーズに走行できます。
カーブした道は、内側と外側では進む距離がちがう。
なので、外側のタイヤの回転数が多くなると、スムーズに走行できます。


タイヤの回転数が左右で固定されると、外側のタイヤはBに到着していない。
同じ回転数なら、進む距離も同じだから。
しかし、内外のタイヤは同時にBに着くので、外側のタイヤは引きずられながら進むことに。
これだと、タイヤはすぐにボロボロですね。


デフによって外側のタイヤが多く回転しても問題ないので、内外とも同時にBに到着。
外側のタイヤは引きずられず、スムーズに回転して進めます。
これがデフの機能です。
デフ機能があると悪路を進めない理由
デフは通常走行では、不可欠な機能です。
しかし、片方のタイヤ空転すると、デフによって動けません。
動けなくなる理由は、以下の2つが関係します。
- 左右のタイヤに同じ回転力を伝える
- 駆動力は摩擦の強さできまる


デフの構造上、左右のタイヤには同じ回転力が伝わります。


駆動力は、摩擦とタイヤの回転力で大きさが変わります。
タイヤが地面としっかり接していると、大きな駆動力を発揮。
しかし、摩擦が0だと、いくらタイヤに回転力があっても車は動きません(駆動力0)。
デフによって車が動かなくなる原因の解説
右のタイヤが浮いている状態を、例にします。
脱輪や悪路などで、右タイヤの摩擦が0の状態。


左タイヤは地面に接地しているので、摩擦は10とします。
アクセルを踏んでいないので、回転力も0です。


車を動かそうと、アクセルを踏みました。
右タイヤは摩擦が0なので、わずかな回転力(回転力1)でもクルクル回ります。
左タイヤは摩擦10なので、回転力1では駆動力不足で車は動きません。
ここで重要なのが、デフの特徴である「左右の回転力は必ず等しい」ということ。


右タイヤは回転力1で問題なく動く。
デフの仕組み上、アクセルをどれだけ踏んでも、回転力1が上限になってしまいます。
デフにより、左右のタイヤの回転力は等しい。
なので、いくらアクセルを踏み込んでも、左タイヤも回転力1しか伝わらないのです。
リヤデフロックで悪路から脱出!
ここで、ようやくリヤデフロックの説明になります。
タイヤが空転してハイラックスが動かなくなったら、リヤデフロックを使いましょう。


デフ機能の解除(デフロック)によって、今度は左右のタイヤの回転数が同じになります。
そのため、左のタイヤの摩擦10に回転力がかかり、駆動力を発揮。
アクセルを踏むと、車が動く駆動力になるまで回転力を高められます。
駆動力50になるための回転力5に達すると、無事ハイラックスが動き出すのです。
リアデフロックの使い方


リアデフロックは、あくまでも緊急脱出用のシステムです。
片方のタイヤが空転して、進めない場合に使って下さい。
なので、まずはL4で脱出できないか試す。
脱出できない時は、リアデフロックを使います。
- 8km/h以下に減速
- リヤデフロックスイッチを押す
- アクセルをゆっくり踏み込む
- 作動表示灯の点灯を確認
脱出後は、再度リヤデフロックスイッチを押して作動表示灯が消えるのを確認。
作動表示灯が点滅したままのときは、ゆっくり前に進みながらハンドルを少し回すと解除されます。
四駆モードで車体がガタつくのはデフが原因?


ハイラックスでH2からH4に切り替えて運転すると、車体がガタガタ動くことがあります。
これは故障ではなく、センターデフがないことが原因。
センターデフがあると、前後のタイヤはスムーズに動きます。
しかし、センターデフがないハイラックスは、前後のタイヤの回転数は同じになるように強制。
なので、ハンドルをきるとタイヤがスムーズに動かず、車体がガタガタ動くのです。
経験上、特にガタつくのは、H4で大きくハンドルを切る時。
駐車シーンや交差点が多いです。
その他の運転では、そんなに気になりませんでした。
ハイラックスの四駆モードでのガタつきは、構造上仕方ないこと。
故障ではないので、気にすることはありませんよ。
オフロード別・四駆システムの設定


ハイラックスはパートタイム4WDとデフロックで、いろんな悪路でも走行が可能!
以下のオフロードを走破できますよ。
- ヒルクライム
- ヒルダウン
- モーグル
- ロック
- 水場
- ダート
ギアのシフトチェンジについては、以下の記事をご覧ください。
【ハイラックス特化!エンジンブレーキで安全運転とコスト削減!】



ほとんど趣味の世界やで!



一般の方は必要なし笑
ヒルクライム


- 4WDの選択:L4
- ギアの選択:S2
- デフロック:オフ
ヒルクライムとは、急勾配の砂利道上り坂のオフロードです。
ポイントは、アクセルを踏み込みすぎないこと。
アクセルを踏み込みすぎると、タイヤが空転します。
優しく踏むことでA-TRACが介入し、スリップするタイヤを制動。
具体的には、エンジン回転数を2,000rpm以下に抑えます。
途中で止まっても、HACによって車両の後退を防ぐので安心。
ヒルダウン


- 4WDの選択:L4
- ギアの選択:S1
- デフロック:オフ
ヒルダウンとは、急勾配の砂利道下り坂です。
ポイントは、最大限にエンジンブレーキを効かせること。
ヒルダウン中にブレーキを踏むと、スリップのリスクや方向性の維持も難しくなります。
エンジンブレーキを効かせるには、L4が1番。
ギアもS1にすると、最大限にエンジンブレーキが効きます。
これでフットブレーキを使うことなく、ヒルダウンが可能。
モーグル


- 4WDの選択:L4
- ギアの選択:S1
- デフロック:オン
モーグルとは、小山がたくさんあるオフロードです。
ポイントは、車体を水平に保つラインどり。
車体が傾いて、タイヤが空転した場合はデフロックで前進します。
ロック


- 4WDの選択:L4
- ギアの選択:S1
- デフロック:オン
ロックは、凸凹の岩が敷きつまったオフロードです。
滑りやすい塊が、不規則に並んだ状態。
ポイントは優しいアクセルワーク。
ロックの上でブレーキを踏むと、スリップの危険があります。
水場


- 4WDの選択:L4
- ギアの選択:S2
- デフロック:オフ
水場とは文字通り、冠水した道です。
オフロードの中では、意外と一般に遭遇する可能性がありますね。
ポイントは低速走行。
水の抵抗は意外に大きく、高いギアでは失速する危険があります。
趣味でオフロードを走る場合です。
一般の方は、冠水した道は避けましょう!
ダード


- 4WDの選択:H4
- ギアの選択:D
- デフロック:オフ
ダートは平坦な砂利道です。
ハイラックスはロングホイールベース・ワイドトレッドによって、ダードでも安定して走行できます。
まとめ
今回はハイラックスの四駆システムについて紹介しました。
- H4は雪道や砂地
- L4は深雪路やぬかるみ
- 4WDの切りかえは手順に従う
- デフロックは緊急脱出用
- H4(L4)で車体がガタつくのは仕方ない
- オフロードに合わせて四駆システムを切り替えよう!
豪雪地帯や悪路が身近にない限り、四駆システムを切りかえる機会は少ない。
でも、せっかくハイラックスに乗っているなら、知っておきたい知識ですね。
これからもハイラックスのドライブを楽しみましょう!



ありがとうございました!
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