得意料理はブイヤベース、トリぞーです。
前回那珂川八十八ヶ所に関する資料。
『郷土なかがわ』から新たな情報を探そうと試みました。
→【那珂川八十八カ所】郷土なかがわから分かる那珂川八十八カ所礼所に関する情報!!
しかし、地名の『芋生・戸板』からはこれといった情報を得ることが出来ず。
わかったことと言えば、この郷土なかがわは昭和59年7月に発刊。
この現代の地図も35年以上前の地図であることだけです。
ですがもう少し、現代の地図から分かる情報を調べていきたいと思います。
那珂川在住の方の話
地図を調べる前に、また別の那珂川在住の方に話を聞きました。
前回話題に上がった戸板集落・芋生集落。
なんと新たに話を聞いた方によればまだ存在するとのこと。
人数こそ減ったが、まだ戸板集落には7世帯ほどあるらしい。
芋生集落にも数は定かでは無いがまだ家があるとのことでした。
その他にも、この戸板や芋生には岩を削った石仏らしきものもあるらしい。
機会があればこちらも調べてみたいと思います。
那珂川八十八ヶ所につながる情報があるかもしれません。
現代地図
ここからは現代地図を見ていきたいと思います。
これが35年前の地図。
ちなみにこっちが明治13年、約140年前の地図。
地図を見比べるとこの140年の間に、やはり大きく変わっているところがあります。
それは建設物。
建築物?人工物?
ちょっと適した言葉がわかりませんが、現代の地図には
・新幹線
・ゴルフ場
・ダム
が描かれています。
新幹線
那珂川には新幹線の車両基地があります。
この車両基地は、博多総合車両基地や那珂川新幹線基地とも呼ばれることもあり1974年に開設。
那珂川新幹線基地開設当時は博多駅などに新幹線を運ぶだけだったが、当時の那珂川は福岡市に隣接しているものの、電車がなく、バスでも福岡市中心まで1時間くらいかかっていました。
そこで那珂川住民は
「せっかく博多駅まで行ってるんだし、乗せてよ」
ということで1990年、博多南線として博多南駅が開業されました。
ゴルフ場
現代の地図にはゴルフ場が3つ描かれています。
1つは『大博多カントリークラブ』
もう1つは『筑紫ヶ丘ゴルフ場』
最後の1つは名もなきゴルフ場です。
大博多カントリークラブの開業日は1971年10月27日。
筑紫ヶ丘ゴルフ場の開業日は1976年5月9日。
名もなきゴルフ場は調べたところ『萩の原ゴルフ場』だと思われます。
しかし、このゴルフ場のホームページはなくなっており、現在営業しているのかも分かりません。
ダム
現在那珂川には南畑ダム・脊振ダム・五ケ山ダムの3つのダムがあります。
その中でも五ケ山ダムに関しては2012年に本体工事が開始されています。
次に脊振ダムに関しては、その場所として五ケ山ダムの上流に位置しています。
地図では五ケ山の下にダムが描かれているので、地図のダムは南畑ダムと思われます。
南畑ダムは1966年管理開始。
1984年再開発完成とあります。
今回の成果
今回は現代の地図から新しい情報を探しました。
まず『郷土なかがわ』の発刊日が1984年。
ということは現代の地図は1984年より前に描かれたことになります。
そして、この地図に描かれている新幹線車両基地、ゴルフ場、ダムの開設年度を調べたところ、もっとも歴史が新しいもので
筑紫ヶ丘ゴルフ場の1976年です。
このことから1976年には新幹線車両基地、ゴルフ場、ダムが揃った地図を描くことが出来ます。
よってこの現代の地図は1976年〜1984年の間に描かれたものだと分かりました。
そして頭の片隅、いや、半分くらいにこんな気持ちが浮かんできます。
だからなんなんだ?
今回の新しい情報が今後なんらかに役立つことを願います!!
つづく!!
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