ハイラックスの四駆システムを紹介します!
- ハイラクスにはH2、H4、L4がある
- 四駆システムの正しい切り替え手順
- 手順が違うと故障の原因に
- シフトレバーのSはエンジンブレーキ
- デフロックは緊急脱出に使う
- 各悪路に適した四駆システム
声が低くなりたい、トリぞーです。
この記事はハイラックスの四駆(H2・H4・L4)が、よく分からない方に向けた内容です。
- H4とL4の違いってなに?
- どうやって切り替える?
- どんな道に適してる?
これらの疑問を解決します!
なぜなら、実際に四駆の切り替えで困って、ディーラーで教えてもらったからです!
この記事は、四駆の切り替え方や悪路に適した四駆切り替えを紹介しています。
最後まで読むと、雪道や急な坂道でも快適に楽しく運転ができますよ。

H2しか知らん!

ハイラックス買ってよかったと思うよ!
ハイラックスのパートタイム4WDとは?

ハイラックスは道路の状態や環境によって、手動で四駆システムの切り替えが可能。
手動で四駆システムを切り替えることを、パートタイム4WDといいます。
四駆システムの切り替えは、トランスファースイッチ(以下、Tスイッチ)を操作します。
Tスイッチの操作後は、4DW表示灯・L4作動表示灯の確認を忘れずに。

点滅がつづく場合は注意
四駆システムH2・H4・L4の違いと操作方法

ハイラックスを運転する時は、ほとんどH2だと思います。
初めて四駆に乗る方は、H4とL4の違いやTスイッチの切り替えに不安があるでしょう。
ディーラーからしっかり聞いてきたので参考にして下さい。

切り替えは簡単やでー!

四駆の違いも分かりやすく説明してます
H2(後輪駆動)
H2は後輪駆動(FR)です。
一般道や高速道路など、通常走行に使用するシステム。
燃費をおさえ、走行時の音も軽減できます。

ほとんどH2で走ります
H4(4DWハイレンジ)
H4は氷雪路や砂地など、スベりやすい路面の走行に使用するシステム。
一般道でも強風や大雨の時は、H4にすると安定した走行が可能です。
- 速度が100km/h以下であることを確認
- TスイッチをH4へまわす
- 4DW表示灯の点灯を確認
- TスイッチをH2へまわす
- 4WD表示灯の消灯を確認
L4(4DWローレンジ)
L4は強力な駆動力が得られ、深雪路や水場、ぬかるみで大きな力を発揮します。
急な坂道でも、L4で安定した走行が可能。
- 車両を完全に停止させる
- シフトレバーをNにする
- Tスイッチを押しながらL4へまわす
- 4LOの点灯を確認
- 車両を完全に停止させる
- シフトレバーをNにする
- TスイッチをH4へまわす
- 4LOの消灯を確認
4DW表示灯・4LO点滅の対処法

四駆システムがうまく切り替わらないと、4WD表示灯・4LOの点滅が消えません。
すぐ故障するワケじゃありませんが、ずっと点滅したままだと故障の原因となるので注意しましょう。
4WD表示灯の点滅が続く時の対処法(H2→H4)
- 100km/h以下に減速する
- H2に戻し、切りかえ手順をやり直す
手順通りにしても点滅が消えない場合、ハンドルを切らずに以下を試してください。
- 加速する
- 減速する
- 後退する
また、停車時にTスイッチを操作すると、4WD表示灯が点滅したままになります。
その場合、以下の操作をしてください。
- 前進する
- 後退する
4WD表示灯の点滅が続く時の対処法(H4→H2)
- 直進しながら加速、減速、後退する
- ハンドルを左右にまわしながら上記を操作

危なくない範囲で!
切り替え時に車体やハンドルに衝撃がありますが、異常ではありません。
4LOの点滅が続く時の対処法(H4→L4)
- 4LOが点灯するまでシフトレバーをNにする
- TスイッチをH4に戻し、切りかえ手順をやり直す
4LOの点滅中にシフトレバーをN以外に入れると、ギヤ鳴りが発生します。
すぐにNに戻し、切り替えが完了するまで待ってください。
4LOの点滅が続く時の対処法(L4→H4)
- 4LOの消灯まシフトレバーをNにする
- TスイッチをL4に戻し、切りかえ手順をやり直す
上記と同様に、4LO点滅中にシフトレバーをN以外に入れると、ギヤ鳴りが発生します。
H4-L4間の注意
4LOが点滅しているときは、シフトレバーをN以外に入れないでください。

大切なので何回も言います!
また、アクセルも踏んではいけません。
ギヤ鳴りが発生し、故障の原因になります。
ハイラックスのシフトレバーにあるSとは?

ハイラックスのシフトレバーには「S」があります。
P・R・Dは普段から使いますが、Sをつかったことがない方は多いのでは?
シフトレバーをSに入れると、エンジンブレーキが効きます。
長い下坂でフットブレーキをずっとふみ続けると、べーパーロック現象やフェード現象の原因となり危険。
下り坂ではシフトレバーをSに入れ、エンジンブレーキを効かせましょう。
Sの+ー
Sには、+とーがあります。
エンジンブレーキには6段階あり、坂道の傾斜によって手動で調整します。
S1がもっともエンジンブレーキが強く、数字が多くなるとブレーキが弱まります。
車の速度で、Sに入れた時の段階が異なります。

通常はS4くらい
経験上、長い下り坂でSにするとS4になります。
S4はあまりエンジンブレーキが効かないので、S3にすることが多い。
坂道の勾配にもよりますがS2だとかなりブレーキがかかり、エンジンがうなります。
エンジンの負荷を考えて、S4 or S3+フットブレーキで坂道を下っています。

S2はうるさいでー!

S1を使う場面はほぼなし!
自動エンジンブレーキ
ハイラックスはSを使わずとも、エンジンブレーキが自動的に機能する場合があります。
ちょっとした下坂では機能しませんが、Dのままでも急な下坂で自動的にエンジンブレーキが機能します。
坂による車体の傾きを感知して、エンジンブレーキがかかるんですね。
自動エンジンブレーキがイヤな方は、機能を切ることもできます。
ディーラに問い合わせてみてください。
ハイラックスのデフロック機能
デフロックとは、デフを無効にする機能です。
片方のタイヤがぬかるみにはまると、はまった側のタイヤが空転し、ぬかるみから脱出できません。

デフが機能しているからやでー!

詳しいデフロックはコッチ(外部リンク)
デフロックを機能させると空転が防げ、脱出できます。
一般的にデフロックは、脱輪などの緊急脱出の機能となります。
ハイラックスのリヤデフロック

ハイラックスにはリヤデフロックが設置されています。
スベりやすい路面や凸凹の路面で、タイヤが空転するときのみ使用。
特に後輪(リヤタイヤ)が空転している場合に、効果を発揮します。
リヤデフロックも一般的には緊急脱出なので、まずはL4にして、脱出を試します。
ダメならリヤデフロックを使いましょう。
リヤデフロックの使い方
リヤデフロックのスイッチを押すと、リヤデフロック状態となり作動表示灯が点灯します。
もう1度押すとリヤデフロックが解除され、作動表示灯が消灯します。
- 速度を8km/h以下に減速
- リヤデフロックスイッチを押す
- アクセルをゆっくり踏む
- リヤデフロック作動表示灯の点灯を確認
脱輪等からの脱出後は再度スイッチを押して、速やかにリヤデフロック状態を解除してください。
リヤデフロックの注意点
リヤデフロック状態では、表示灯が点灯します。
しかし、切り替え中や作動していない場合は点滅します。
間違った動作手順だと3回の点滅・3回のブザーがなり、リヤデフロックが作動しません。

手順1からやり直しましょう
ハンドルを左右にまわしながら、加速か減速します
悪路に合わせた四駆システム

せっかくハイラックスに乗っているなら、四駆システムを楽しみたいですよね。
さまざまな悪路に合わせた、最適な四駆システムを紹介します。
ただ、普段はH2とH4で十分だと思います。
5年以上乗っていますが、雪道でH4をつかっただけ。
L4が必要な道は、そもそも走らない方がいいでしょう。
紹介する悪路は、日本の一般道では無いであろうオフロード。
ガチの運転好きのための情報です。

ヤバいキャンプ場で役立つ?
- ヒルダウン
- ヒルクライム
- モーグル
- ダート
- ロック
- 水場
ヒルダウン・セクション
ヒルダウンとは、急な下坂です。
一般的な下坂ではなく、砂利などのスベりやすい急な下坂。
ヒルダウンでブレーキをふみ込むと、タイヤがグリップ力を失い、加速したり方向性を維持できなくなります。
- Tスイッチ:L4
- シフトレバー:S1
- デフロック:オフ
安定して下るには、最大限のエンジンブレーキが必要。
アクセルやフットブレーキは基本的に踏みません。
シフトレバーはS1、TスイッチはL4にして、フットブレーキを踏まなくていいようにします。
ヒルクライム・セクション
ヒルクライムとは、急な上坂です。
ヒルダウン同様、舗装されていない路面。
急な上坂だからとアクセルをふみ込むと、タイヤが空転します。
- Tスイッチ:L4
- シフトレバー:S2
- デフロック:オフ
アクセルをゆっくり踏み、タイヤのグリップ力を感じます。
パワーとタイヤグリップのバランスを保ちながら登りましょう。
モーグル・セクション
モーグルとは凸凹した、やや大きめの小山がある道です。
スキーのモーグル的なイメージ。
- Tスイッチ:L4
- シフトレバー:S1
- デフロック:オン
モーグルを走るときは、車体を水平に保てるラインを取ること。
どこかのタイヤが浮いてしまうなら、デフロックをオンにするとタイヤが空転せず進めます。

こんな道ないでしょうが…
ダート・セクション
ダードは、舗装されていない泥の道です。
アスファルトじゃないので、普通の車はスリップして走りにくいでしょう。
- Tスイッチ:H4
- シフトレバー:D
- デフロック:オフ
ハイラックスはロングホイール、ワイドトレッドなので、もともとダードでも安定して走れます。
そこに四駆システムも加えると、さらに安定。

H2でもOKやでー

荷台が重いとさらに安定
- ロングホイール:前後のタイヤの距離が長い
- ワイドトレッド:左右のタイヤの距離が長い
ロック・セクション
ロックとは、岩がゴツゴツした道。
ロックでブレーキをふむと、スリップして車体にキズがつくことも。
基本的には、スベりやすい岩が不規則に並んだ道です。
- Tスイッチ:L4
- シフトレバー:S1
- デフロック:オン
微速でゆっくり進むことが基本。
モーグル以上にライン取りが難しいです。

どこ走ってんねん!

車が通る道じゃないですね笑
水場・セクション
水場は、文字通り水がたまっている道です。
異常気象などで、意外と運転する可能性がある道じゃないでしょうか。
- Tスイッチ:L4
- シフトレバー:S2
- デフロック:オン
水場では低速走行が基本。
アクセルを一定にふみ、水を押しのける気持ちで走ります。
ハイラックスは多少水を浴びても大丈夫です。
しかし、スピードを上げすぎるとエンジンルームに水が入り、故障の原因となります。
走行後は軽くブレーキをふんで、ブレーキパッドを乾かしましょう。

そもそもこんな道走ったらダメ!
まとめ
今回はハイラックスの四駆システムを紹介しました。
- 普段はH2のみで大丈夫
- 長い坂道はSでエンジンブレーキ
- ちょっとした雪道はH4が安全
- 正しい切りかえ手順で故障を防ぐ
- 各悪路に適した四駆システムがある
普段トランスファースイッチを切りかえる場面は少ないですが、だからこそ手順をしっかり覚えときたいですね。
ただ、よっぱど運転好きじゃない限り、紹介した悪路は走らないことが無難です!

ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。
すみませんお聞きしたいのですが、現在ハイラックスサーフ215に乗っています。
H2で走行中、何も切り替えていないのに4LOのランプが急に点灯し足回りからの異音が物凄いです。
切り替えていないのに急に4LOのランプが点灯するのは何故でしょうか?…
初めまして!
原因は分かりませんが、異音がするということはL4に切り替わっている可能性があります。
L4に切り替える場合は車を完全に停止しなければいけないので、走行中に切り替わる場合、故障の原因になると思います。
できるだけ早くディーラに見せた方がいいかと思います。
この程度のアドバイスしか出来ずに申し訳ありません。